2021年11月20日
独り立ちしたあなたへ
しおりママさん
 あなたが生まれて私の生活は一変しました。
 おなかにいる間は、毎日産着を作って、新しい衣類は3回ずつ洗濯して、ワクワクするばかり。産院から連れ帰ってほぼ一人で育児に向き合う日々はわからないことの連続で、保健所が心配して助産師さんを派遣して下さったこともありました。何しろいっぱい母乳を飲んでほしかった。一生懸命にあなたを見つめる日々の中で、母である私は自分が何者かを問い続け、己を少しずつ知ることが驚きでした。
 栃木のじいじはとても喜んでいつも遠路はるばるやってきて、名前を呼びながら抱っこしていたよ。そのあと、もう一人よく泣く弟を家族に迎えてさらににぎやかになり、じいじの家にしょっちゅう行っては、大勢の親戚に代わるがわる抱っこされ、あなたたちのちょっとしたしぐさや言い間違いに大きな笑いが起きていたね。
 新たな命が家族や親戚に大きな喜びをもたらすこと、その将来の輝かしさに大人たちが希望を重ねていたことに今気づきます。
 20年たって今、あなたは一人で人生を歩み始めました。いろいろなことを乗り越えて、強さも備えつつ、かつてと変わらずそのままの存在が周りを明るくする力があると思います。母は安心してあなたの社会での挑戦を応援しています。あなたが我が家に来てくれてパパやママの今があることに感謝しています。