2021年8月7日
12年後の感謝状
田島真佐子さん
 ブルーのとんがり帽子にブルーのベビー服。2009年、誕生したばかりの赤ちゃんのメールが届きました。私たちにとって、ひとりきりの初孫息子。
 その日、主人と私は病と闘い暗い病室にいました。主人は「下咽頭癌のステージ4」。入院は、次女の初出産と重なりました。私は二つの病院へ行ったり来たりの毎日。病院へ急ぐ道すがら可愛い赤ちゃんのお顔が浮かびます。パワーをいただき前に進むことができました。主人も同じようでした。メールを見ては励まされ、赤ちゃんが日一日と成長していくのに合わせ、メールパワーで主人も薄皮をめくるように元気を取り戻してくれました。孫息子は「神様からの預かりもの」。主人は声を失いましたが、孫息子から元気パワーをいただき、見事に回復してくれました。
 退院から今年で12年。3年前、主治医から「もう病院へ来なくてよいですよ」と、うれしいお言葉をいただきました。可愛い救世主は今年4月から中学生です。人に優しい、心の痛みの分かる、良き青年に育ってくれております。私たちは次女夫婦と2世帯です。若夫婦がいるから、孫息子がいるから、祖父母は毎日元気で過ごしていけます。あの日巡り合い家族となり、人生の宝物をいただきました。もうすぐ孫息子は巣立ちの時。あなたに祖父母から感謝状を贈ります。