2020年6月27日
啓仁(けいと)君へ
奈良のひいばあちゃん
 「生まれました」
 おじいさんから私にラインで知らせが届きました。2月3日、節分の日の午後1時38分でした。「あ、よかった!」と思っていると、その30分後には動画も届きました。私は生まれて30分くらいで君に会うことができました。お父さんがすぐにスマホで撮り、おじいさんが送ってくれたそうです。
 まるまるとした男の子。おててをおくちのところに持っていったり、おめめを片方ずつ開けたり、おくちを動かしたり、かわいい! 生まれてすぐとは思うことができません。ありがとう! ひいばあちゃんは涙が出ました。
 あなたのお父さんもお母さんもお医者だから少しは安心していましたが、やっぱり生まれてくれるまで心配でした。おじいさんの次のメールは、「節分の日ですねー。きかん坊かなあ!」でした。私は笑ってしまいました。節句の日で、鬼と戦うことでも想像したのでしょう。君もたくましい子になり、お兄さんの博仁(ひろと)君と仲良く育ってほしいと願っています。
 あなたのお父さんが生まれたとき、ひいばあちゃんはタクシーでかけつけ、やっと安心したものです。今は違います。神奈川県海老名市と奈良は遠く離れていても、すぐに生まれてくれた君に会うことができるなんて驚きです。何回も何回もスマホのラインで見ています。一人ぼっちのひいばあちゃんにうれしさと勇気をくれています。
 でもやっぱりこの手で君の小さなおててをさわってみたいなあ。