2019年4月13日
マーシャへありがとう
南海子さん
 沖縄の真冬の夜だった。初産の私は、陣痛を感じ、大雨と停電の中、産婦人科へと向かった。逆子とわかっていたので、不安があった。子どもの名前は、男児なら夫が、女児なら私がつけることになっていた。
 夜勤の助産師さんも妊婦さんだった。立会い出産が可能な総合病院。夫も私の手を握りながら、一緒に呼吸法をしてくれた。赤ちゃんの臀部(でんぶ)が見えたとき、「女の子ですよ」と、教えてもらった。予め検討中の娘の名前で、「Mちゃん! ママ、頑張るからよろしく」と声がけした。
 当時私は、短大在学中で出産後に卒業。あなたは冬に生まれたけれど、あなたの誕生は私の心を早咲きの沖縄の桜色に染めてくれた。その後、あなたはロシア語に関心を持ち、勉強を頑張ったね。そしてあなた自身の出産は帝王切開の予定だったのに、自然分べんで子どもを産んだ。
 あなたのロシア語のニックネームは、「マーシャ」。私の娘に生まれてくれたことに感謝したい。