2018年12月1日
はじめの一歩へ
こうちゃんのバーブシュカさん
 10月のカレンダーに赤丸をつけました。1歳4カ月の孫の「こう」の保育園の運動会の日です。昨年の3月、96歳で母が亡くなり、翌4月に予定日より8週も早く、未熟児として生まれてきた「こう」。医療スタッフと両親に見守られ、約1カ月半の保育器での生活の後、娘に抱かれて信州のわたしたちの前に現れました。
 母の死と入れ替わりの「こう」の誕生は、生命のつながり、生まれてくれる喜び、生・老・病・死という人の一生のサイクルの奥深さを考えさせてくれました。
 「やっちゃダメだよ。あぶないよ」という意味で、「メッメー!」と言って聞かせると、「ミミー!」と耳を指して「にやっ」と応じる抜群のセンス?。高速ハイハイからつかまり立ち、つたい歩きが「そろり」と一足、二足。10月の運動会の頃には、文字通りのはじめの一歩のアンヨが始まることでしょう。
 虐待で亡くなる赤ちゃん。爆撃で、難民として逃れる海で死んでいく赤ちゃん。同時代の厳しい現実の中に生まれてきた「こうちゃん」。新しい発見のときは、「オーッ!」と大声をあげ、何か理解できると「アーッ」と叫ぶ。「メーッ!」と言われることをやるときのいたずらっ子の目の輝き。
 育ってください! 目の前にいなくても、思い浮かべるだけで頬がゆるむ幸せな「じいさんとばあさん」にしてくれた「こうちゃん」。世界を感じとって、小さな一歩を歩み出してください。