2018年11月24日
誕生おめでとう。そして、ありがとう。
冠名(かんな)さん
 「自然妊娠は、非常に難しい」。そう言われて、すがるようにして飛び込んだ世界でした。それからは、何パーセントという確率の繰り返しに、想(おも)いの全てを懸ける日々。結果に一喜一憂し、追いつめられていく心。感じたことのない不自然な張りや痛み。自分の身体に負担をかけているという自覚。積み重ねっていく治療費。聞けなくなっていく友人の近況。努力しても報われない現実。それでも、どうしても会いたかった。
 10週を越えてからの健診で診断された繋留(けいりゅう)流産。2回目の妊娠で発覚した子宮頸管無力症。手術、その後も続く長期入院。ただひたすらに、無事に会えることを祈った結果、早産で生まれてくれました。
 女性には、妊娠出産の適齢期があって、それは決して無視できないこと。医療の力では変えられない、どうしようもない状況もあるということ。どれだけ願っても、努力しても、叶わないことはあるということ。そして何よりも、一つの命が今ここに在るということは、奇跡の繰り返しなのだということ。いろんなことを知り、考え、感じた、長い日々でした。
 「和夏(わか)」。あなたが生きるこれからの時代も、どうか平和な夏が訪れますように。誕生おめでとう。そして、ありがとう。やっと会えたね。