2018年11月10日
赤ちゃんのために……
丸橋登代子さん
 私たちの地方には、赤ちゃんが1歳を迎えて後、座れるようになったら、箕(み)という農具にソロバン、筆、本などの実用品を入れて、その中から一つを握らせるという習慣が残っていました。何を取ったのかは覚えていないが、私もしてもらったし、二人の息子達にもさせた思い出があります。
 無論、赤ちゃんは無意識で何かを握るのですが、周囲の大人たちは、興味津々でそれを眺めながら、赤ちゃんの将来を占うという風習です。ソロバンをとれば商人に向いている、筆をとれば学校の先生とか文筆業とか、あれこれと思いを巡らせて楽しむのです。赤ちゃんの将来というのに大きな大きな期待をかけ、それを楽しみ、夢をかけたのだと思のです。
 しかし今、「明るい未来」はあるでしょうか。猛暑が来年、再来年とさらにひどくなり、子どもは虫を捕ったり、川や海で遊べなくなるかもしれません。私たち大人は、なすべきことを真剣に考えなければなりません。省エネに努め、車ではなく自転車を使う、地産地消で都会ではなく田舎生活を再考にする……。未来を明るいものにするため、私は大切だと考えています。