2018年10月27日
元気に育ったことに感謝
儀間真治さん
 8月の暑い夜。午後11時ごろ、妻の陣痛が始まる。娘たちを起こし、約13㌔離れた実家の父母に預け赤十字病院へ。明け方、君は生まれた。
 男児を期待したが顔は僕に似ていた。気持ちだけは通じたようだ。妻は子育ての疲れが重なり結核を発症した。直ちに結核療養所に入院。僕は、日曜祭日を除き、日中は娘たちを実家に預け出勤する生活が始まった。当時チャイルドシートはなく、乳児用ベッドに寝かせ、2歳と4歳の娘たちに見守らせて運転した。
  入院から約2カ月後、妻は週末だけ帰宅できるようになる。子供たちは喜びはしゃいだ。久しぶりに家族5人で暮らすある日の深夜、君は高熱で顔色が青白くなり、ひきつけを起こし白目をむき出した。このまま死ぬのではとの不安に襲われた。救急車を呼び入院。直ちに髄膜炎を疑い脊髄(せきずい)液検査を行う。痛みで泣き叫ぶ声に、僕は涙が止まらない。入院中は病室で付き添った。
  君は元気でケガも多かった。小学1年の時、登校時に門から道路に飛び出し車の急ブレーキ音に命が縮まる思いをしたこともあった。今、4児の母親で子育てと仕事に頑張っている。姉妹の中で最も気丈で元気に育ったことに感謝している。