2017年6月10日
40年前のあなた達へ
花村紗知子さん
 私たちの最初の赤ちゃんは、帝王切開のかいなく死産でした。しかし次の年、元気な男の子が産声を上げました。それから1年10カ月、また元気な双子の男の子が生まれました。神様は私たちに元気な3人の兄弟を授けてくださったのです。
 上のお兄ちゃんは、とても感受性の強い子で、うららかな春の日タンポポの綿毛がフワフワと風に舞うのを見て、「うわぁタンポポのおばあさんだ」と青空を見上げていました。40数年たった今では結婚し、商社マンの傍ら趣味のギターでライブを楽しんでいます。
 双子のお兄ちゃんは、やさしい子供でした。中学時代の作文を友達に盗作され、その友達が大変評価されたとき、「僕と同じ考えだったのだ」と黙っている子でした。今では女子中学生の父親、にぎやかな家族を作っています。
 三男は何でも挑戦することが好きな子でした。東京で就職しましたが、ある日突然「おれ新潟へ婿に行くよ」と言って私たちを驚かせました。今では女の子と男の子に恵まれ、親ばかぶりを発揮しています。
 40年前のあなたたちは、将来この様な人生を歩むことが想像できたでしょうか。あなたたちにはまだまだ長い未来があります。タンポポの綿毛の齢になった時、幸せだったと思えるような「今」を生きてほしいと思います。