2016年12月31日
啐啄同時(そったくどうじ)
福爺さん
 かほちゃんへ、はじめまして。私が爺ジよ。お母さんは、出産予定日の3カ月前から爺ジの家にいたんだよ。かほちゃんの心臓に病気があることがわかったから。
 かほちゃんと出合うまで、お父さんとお母さんは、いろいろな病院でたくさんの検査を受けました。やーっとの思いで、お母さんのおなかにたどり着きました。かほちゃんが、おなかの中で足げりする時、うれしさと同時にゴメンねの痛みがあったそうです。幸せと同時に心音へのドキドキ感もありました。生まれる前も、生まれてからもいっぱい不安なことはあります。
 でも、かほちゃんは、お母さんが、ご飯を食べた後に「グリィグリィとおなかを蹴って」おいしさをアピールします。「イテ・テ・テ…、かほちゃんが暴れおる」とお母さんが言うと、お父さんが、「どれどれ」と言っておなかに手をあてて「うぁ~、元気に動いている~」と、はしゃぎます。
 「啐啄同時」という言葉があります。かほちゃんと両親が、いっぱい遊んで、いっぱい触れ合って、いっぱい感じ合いながら、お互いの願いや思いをやりとりし合える、そんなすてきな出合いを表す言葉です。
 いよいよ、今週には母ちゃんのおなかとバイバイですね。みんなが、待ってますよー。そして、1カ月したら、1回目の手術をします。今度は、自分の力で踏ん張ってほしいです。と同時に、あなたの生命は、全地球よりも重いので、ドッシリと構えて応援します。ご安心を。