2016年12月17日
生まれてくれてありがとう
中山幸子さん
 あと1、2回いきんでも生まれてこなければ帝王切開になるという状況の中で、日付が変わった4月27日、琥(こう)ちゃん、あなたは元気な産声をあげ、生まれてきました。のんびり屋さんなのか、それともお母さんのおなかの中の居心地があまりに快適だったのか、予定日を過ぎても、なかなか生まれてくる気配のないあなたにやきもきしながら、お母さんとおばあちゃんは本門寺に散歩にでかけました。
 春風が心地良く、お参りをして境内を散策しましたが、大きなおなかを抱えて、琥ちゃんのお母さんはきっと大変だったと思います。その甲斐あってか、その日から4日後、あなたは無事に生まれてきてくれました。
 でもホッとしたのも束の間、あなたは同日の午後、他の病院に転院することになってしまいました。周りの部屋からは、赤ちゃんの元気な泣き声が聞こえてくるのに、病室でひとりぼっちのお母さんはどんなに辛(つら)かったことか……。琥ちゃんもお母さんと離れて寂しかったよね。でも琥ちゃんもお母さんも頑張りましたね。
 これからは、お父さん、お母さんと琥ちゃん、3人ずーっと一緒です。天国に旅立った2人のお爺ちゃんも、あの世からずーっと見守ってくれていると思います。生まれてきてくれて、本当にありがとう。