2016年10月15日
ハッピーバースデー花和ちゃん
幸汰兄ちゃん
 「起きろ、赤ちゃんが生まれるぞ」。
 9月1日の真夜中、お父さんがぼくと弟を起こしに来ました。ぼくは、すぐに目を開けてとび起きたけど、弟はびくともしませんでした。でも、「釣りに行くぞ」とお父さんが言うと、ようやく目が開きました。真夜中の2時に、家族みんなで車に乗って、助産所に行きました。いよいよ妹が生まれます。助産師さんは、最初に、お母さんのおなかにモニターをつけて、赤ちゃんの心臓の音を聞いて、元気か調べました。ぼくも聞かせてもらったら、車のエンジンのような音でした。元気な妹だなあと思いました。
 その後、ぼくとお父さんで、お母さんにたくさんマッサージをしました。弟は、となりで日本地図のパズルをはめてあそんでいました。パズルが半分できてきた時、赤ちゃんがお母さんの出口に近づいてきました。出口が開いてきて、お母さんが深呼吸をしだしました。お母さんは、強くふとんをつかんで痛そうでした。その時、ぼくと弟が組み立てて完成したパズルを見せました。お母さんが、「上手だね」と言ってくれました。
 1時間ぐらいしたら、妹が生まれました。お母さんは、妹をおなかにのせて、「生まれてきてくれてありがとう、ありがとう」と言ってうれし泣きをしていました。ぼくもうれしくなりました。
 真っ暗だった空は、もう白くなっていました。9月1日始業式。何回も眠くなりながら、花和(かの)のことを考えていました。