2016年9月24日
お父さんにしてくれて、ありがとう!
笑顔の笑助さん
 妻とわたし、ふたりで訪れた産科病院の先生。「心音が少し弱いようですね。少し元気づけましょうか」。若い私たちには、衝撃的な言葉でした。
 その日から、妻は皮下注射を受け痛い目もしましたが、元気で生まれてほしい一心で耐え、月満ちて、男の子が生まれました。いまでも、その時のうれしさを忘れることはありません。母体の関係で、ひとりっ子のさだめを最初から課せられた子供は可哀そうでしたが、わたしはなんとか年の離れた兄弟のようになれぬものかと、心を砕きました。より自立できる子供にと、時に無理をさせたかもしれません。
 でも、大きくなった子供が今、「お父さんがあの時は、あんなことをしてくれた、こんなことも」と、幼かった頃をよく覚えていてくれるのが、とてもうれしいのです。口には出しませんでしたが、わたし自身が望んでいた道を、子供が選んでくれたときの喜びは、何物にも例えようがありませんでした。
 「赤ちゃんよ、息子よ。生まれてありがとう。お父さんにしてくれてありがとう」。子供には、感謝の言葉しかありません。その子供も58歳。元気で、1児の父としての役割を果たしつつあります。
 うれしい限りです。