2016年8月20日
すずちゃんへ
川田弥生さん
 すずちゃん、明日は、おじいちゃんの四十九日です。おじいちゃんはすずちゃんの誕生をとても楽しみにしていました。すずちゃんが生まれた日、おじいちゃんは、病院で、生まれてすぐのすずちゃんを抱きました。退院したら、すぐに絵本を買ってきて、首もすわらないすずちゃんに読み聞かせしていました。
 首がすわったかと思うと、すぐにダンボール箱にざぶとんを敷いてすずちゃんを座らせ、部屋中引っ張って遊んでくれました。毎日、ベビーカーにすずちゃんを乗せて、お散歩に連れていってくれました。すずちゃんもおじいちゃんが大すきで、おじいちゃんに会うと、キャッキャッと声をたてて笑いました。すずちゃんとならんで寝転んでいたおじいちゃんの顔は、本当にやさしい笑顔でした。おじいちゃんは、すずちゃんが保育園に入ったら、いっぱい送り迎えをしようと張り切っていました。
 でも、おじいちゃんは、すずちゃんが6カ月になったころ、病気が見つかって、すずちゃんが1歳になるほんのちょっと前に、亡くなってしまいました。おじいちゃんは、息を引き取るとき、「すず、誕生日」とつぶやきました。すずちゃんの成長を本当に楽しみにしていたのです。
 すずちゃん、おじいちゃんとの写真がいっぱい残っています。どんなことをしてくれていたか、いっぱい聞かせてあげます。すずちゃん、あなたを本当に心から愛してくれたおじいちゃんのこと、しっかり覚えていてくださいね。