2015年10月10日
娘の名前
塩野誠さん
 赤ちゃんが生まれ、まずびっくりしたことが女の子だったこと。妻に「男の子でほぼ確実」と言われていたため、男の子の名前しか考えてなくて。あわてて考えました。
 その中で浮かんだのが、私が生きてきた中で大切なものと心に思ってきた「ことば」という文字。愛、勇気、正義、誠。そんな大上段に構えた文字ではないけれど、人と人の心をつなぐ、気持ちを伝えあうもの、「ことば」。小さなものかもしれないけれど、娘にはことばを大切に、ことばを丁寧に使う人になってほしい。そんなことからはじめればいいんだよ。その思いを込めて、いくつかの名前候補の一つに入れて、妻に提案しました。
 そして、偶然妻が選んでくれたのが「ことは」。ただ、漢字で「言葉」にすると娘の生活に不都合がありそうで、妻が娘の顔立ちを見てアレンジを加え、最終的にお琴の琴に葉っぱの葉で、「琴葉」に決めてくれました。
 オリジナルの意味が込められていることが分かっているから、私は満足でした。その日急いで市役所へ届けに行きました。少し名前をプレゼントしてあげるのに時間がかかったけれど。ようこそ、このパパとママのいる世界へ。娘の「ことは」ちゃん。