2015年5月23日
「しんちゃんとあーちゃんへ」
典おばちゃん
 甥のしんちゃんとあーちゃん兄弟の下に赤ちゃんが生まれるというので、2人を預かったのは、今から40年くらい前のことです。しんちゃんが2歳、あーちゃんが1歳、双子の私と妹が14歳でした。
 幼子2人はそれはそれは可愛らしくて……。
 でも2人ともよその家にきたのでよく泣いていました。とてもかわいそうでした。一つの部屋で私と妹が真ん中で、しんちゃんが妹の隣に、あーちゃんが私の隣にと、4人一緒に寝ていました。しんちゃんの寝顔があんまり可愛いので、妹と見つめていました。
 あーちゃんは夜明けに必ず泣いていましたね。まだ1歳なのですもの、ママが恋しかったのでしょう。私は眠いので、無精して布団の中から手を伸ばして「よしよし」とあやしてあげました。もっとちゃんと抱っこしてあげたらよかったなあと、今になって思います。あーちゃん、ごめんね。
 それからの4人の人生はそれぞれ決して平たんではありませんでした。幼子たちは北国へ去っていきました。結婚も出産もかなわなかった私にとって、遠い夏に共に過ごした甥っ子2人との愛おしい思い出。いつまでも大切にして優しい愛情を持ち続けていたいです。