2014年11月8日
「愛するあなたへ」
あなたのばあちゃん
 今年12歳になるあなたは、生後2日目に乳児院に入り、1歳半の時、今のお父さん、お母さんのところへ来ました。初対面の時、目をくりくりさせ、キョトンとしていましたね。
 お父さん、お母さんは、里親探しを行っている家庭養護促進協会へ通い、あなたと巡り会いました。生後8ケ月の時、毎日新聞大阪版の「あなたの愛の手を」シリーズに顔写真が載りました。「あさこちゃん」として紹介されていましたね。
 何回か乳児院でのスキンシップ、週末里親のお泊り体験を経て、その後家庭裁判所のお世話で「特別養子縁組」が成立し、晴れて娘夫婦の子、私たちの孫になりました。優しい両親、あなたは本当に幸せです。
 しかし、今日ここに至るまで、私の娘であるあなたのお母さんは、神経内科に通うほど大変なのですよ。おなかを痛めた我が子でも思い通りにならないのですから、いきなり母親になるのは、並大抵のことではありません。幼稚園の時、どうも他の子たちと違うところが目立ち、人の言う事も聞いていないようなので、市のサポートセンターを訪ね、自閉症であることがわかりました。出自、発達障害、ふびんなあなたに涙したものです。
 絵を描くのが好きで、心のやさしいあなたです。これから色んな困難もあるでしょう。今でも事あるごとに助けを求めてくるお母さんのためにも、じいちゃん、ばあちゃんは老骨にむち打って力になるつもりです。