2014年8月16日
「未来の僕へ」
浪久千春さん
 ひつじ年に羽をつけて生まれてきた、翔生(かける)へ。
 今年初めに、真っ赤な立派な革の手帳を手にした君は「僕の手帳」と決め、大事なことを書き綴って来ましたね。
 もっぱら、今大事なことは、新5年生になって面食らうほど増えた塾の勉強のこと。今の子は大変です。追われて、追われて、毎日、疲れたの連呼です。これは、私にも責任があります。もっぱらの話題は成績のこと。元気が何より、とほほ笑んで見守ることを、いつの頃からか忘れてしまいました。
 今日から皆新しくなるんだよ。君も今日からがほんとの5年生だよ、とあなたに言った4月1日、その晩のこと。きいてほしいんだけど、と赤い手帳を開き呼んでくれましたね。
 「僕から未来の僕への一言。未来の僕は成績がもっと上がってお母さんとお父さんの笑顔を見てるかな、上がったお祝いにお寿司食べてるかな……」と。そして、最後に「どんな子を好きになってるのかな」と締めくくりました。
 成績不振。お父さんの表情にも……やっぱり反省してないね。めげてないね。そこが、あたなの良い所と悪い所だと言うことを思い出しました。赤い手帳の中には、恋することに、ときめく、あなたが一杯でした。
 そんな、あなたが、とっても素敵です。